マンチェスタービジネススクールでは毎年、世界各地域の文化を紹介するカルチャーナイトが数ヶ月に一度開催されます。これは生徒が自主的に行うもので、各国の踊りあり、クイズあり、映画製作あり、郷土料理あり、の賑やかなパーティーです。パーティーの場所の選定、料理のメニュー決め、チケットの価格設定とセールス、舞台内容の選別とそのための練習、など、全て生徒が主体的に取り組むことになっており、このパーティーの準備と実行だけで一つのプロジェクトと言えます。
クラスの仲間だけでなく、パートナーや教授陣、MBA以外の学生も招待され、観客だけで100人以上になります。舞台での発表は少し緊張しますが、なんといっても楽しい!このカルチャーイベントを通じて、クラスの仲間とさらに仲良くなれることはもちろん、長く苦しい準備期間を通じて苦楽を共にする同じ地域出身の友達との団結力が高まることは間違いありません。
入学して学校になれた頃(10〜11月頃)に第一回目のイベントが開催されます。毎年定例のイベントとして、ヨーロピアンナイト・ディワリ(インド)ナイト・アジアンナイト・ラテンナイトなどが開催されますが、非定例のイベントが企画されることもあります。Class of 2017では、11月にクラス初のカルチャーナイトとしてジャパンナイト(Sushi Party)を開催し、日本の食文化を通して参加者との友好を深めることができました。
※Sushi Partyの様子については、こちらをご覧下さい。
Manchester Business Schoolにはビジネス、遊び、スポーツ、文化、さまざまなジャンルのクラブがあります。複数のクラブに所属することも可能ですし、自主的に新しいクラブを設立することもできます。ここでは代表的なものをご紹介します。
Banking and Finance Club
文字通り、金融に特化したクラブです。学内外でのコンペティションが活発で、自ら企画をして参加者を募ることができます。その他、金融業界出身のスピーカーを招いての講演や、ロンドンでの金融業界卒業生のネットワーキングイベントといった活動もしています。 2021年にはSaïd Business School (Oxford), University of Cambridge Judge Business School, Warwick Business School及びAMBSの4校の金融系クラブ所属MBA生のネットワーキングイベントが行われました。エクイティやヘッジファンドといったオーソトピックから暗号通貨等近年の注目トピックまで様々な話題について議論を行いました。他校の金融分野の学生と繋がる絶好の機会でした。
Consulting Club
コンサルティング業界に関心がある学生が多く集まります。ネットワーキングイベント参加、EY、Accenture、AT Kearneyの講演の他、面接対策として、ケースインタビューのシミュレーションも行います。コンサルティング会社への就職を希望している学生には最適です。今年度は週に1度ケーススタディの練習セッションを実施しています。
Energy and Industry Club
業界(BP, British Gas,Rolls Royceなど)のビジネスパーソンを招いての講演会を月1回程度の頻度で行っています。様々な国の学生と国際エネルギー問題に関する意見交換ができるのが醍醐味で、特に日本の原発問題などにはみな関心が高く、活発な議論が行われました。過去にはAberdeenで開催されたAll Energy conferenceに参加し、BP本社を訪問することもありました。
Pharma and Retail Club
業界の第一線で活躍する卒業生を招いた講演を積極的に行っています。過去にはFMCGセクターにおける戦略に特化し、カンパリグループCEOを招いての講演やデジタルマーケティングに関する勉強会等を行うこともありました。ヘルスケア分野への就職を希望している学生には最適です。
Technology, Media and Telecoms Club
主にTechnology業界及びEntreprenuershipに関心がある学生が多く集まり、最もメンバーの多いクラブで約50名(2020年度)が参加しています。過去にはTechnology業界の企業訪問やゲストスピーカー(Google/Siemens等々)、外部のベンチャー系コンペティションへの参加等幅広い活動を行っています。
Football
Manchesterといえばサッカーです。Footballクラブはスポーツクラブの中でも最も盛んで、週1回の頻度で活動をしています。2020年には、イギリスのビジネススクールと、Competitionをロンドンで開催し、多いに盛り上がりました。2014年にはヨーロッパのビジネススクールと、International Football Challengeを開催し、マンチェスターでリーグ戦を行いました。アメリカ、中南米、ヨーロッパ、アジア各国から集まる学生とひとつになって勝利を目指すのは、なんともいえない快感です。
その他様々なクラブも活動しています。
VCIC (Venture Capital Investment Competition)
MBA1年目に開催される、TopMBA校が参加するCompetitionです。
このコンペでは、Venture Capitalの立場で投資判断、起業家との交渉を行い、Venture Capitalistとしての能力を競い合います。
このコンペに参加するFinalistを選考するため、まずMBS内で予選大会が行われます。
実際の投資家であり、起業家である先生の指揮のもと、実際のStart-up企業によるビジネスプランを短時間で読み込み、そのマーケットについてリサーチし投資すべきかどうか、その場合どのようなオファーをすべきかどうか等検討します。
入学後数か月でこのような現実に近いシミュレーションをし、習い始めた財務、マーケティングの知識を実践に活かしていくのは、Learning by doingの醍醐味です。
Business schoolや企業主催のCompetitionに参加するチャンスが数多くあります。
Competitionは基本的に4~6人程度のグループ単位での参加を求められます。
授業・就職活動等と並行してこれらに参加するのは大変ですが、参加する価値は大きいと思います。貴重なネットワークの機会であるとともに、結果次第ではCV等でアピールできるポイントにもなりますし、企業主催であれば採用に繋がる可能性があります。必要経費はMBA officeにアピールすれば支援してもらえる可能性があります。
以下いくつかの事例です。
・Venture Creation Weekend by Cambridge Judge Business School (年3回, 3/7/11月頃)
・Johnson and Johnson Healthcare Case Competition (9月頃〜)
・Hult Prize (10月〜12月頃)
・Financial Times MBA Challenge competition(2014よりスタート、1月頃〜)
・Oxbridge Biotech Roundtable Consulting Case Competition (3月頃〜)
・European Business Plan of the Year Competition (6月頃)
・Climate Investment Challenge (1月頃〜)
*その他、”MBA” & “Competition”等で検索すれば沢山出てくると思います。
Academic、就職関連イベントの他にも年間を通じてさまざまなイベントがあり、チームビルディング、自分自身を知ったり自分の限界を超える経験をする機会があります。
Brathay ~アウトドア型チームビルディング~
入学直後のPre-MBA期間中に美しい湖水地方で行われる3泊4日のブートキャンプです。
無理難題を前にしたときのチームダイナミクス、チームメンバー、自分自身…など様々なアクティビティやリフレクションの中で振り返りつつ、チームビルディングをする4日間です。
MBAT ~欧州MBAスクールのオリンピック~
欧州MBA各校がHECパリに集まり、20以上の競技で競い合います。昼間は本気で汗をかき、夜は毎晩様々なテーマのパーティが繰り広げられます。
勉強、就活とは全く関係ない領域で本気になること、「勝負」のフィールドが新鮮で束の間の青春を味わうことができます。もちろん、各校とのネットワーキングも醍醐味です。
尚、2021年は新型コロナウィルスの影響からVirtual MBATが開催されました。
Class council、特にSocial Presidentが中心となり様々なイベントを企画してくれます。基本的には学校から助成金がでます。Class council主催イベントには家族やパートナー同伴で参加することも多く、学生とその家族が仲良くなるとても良い機会です。以下いくつかの事例です。
Picnic
Laser Tag
その他、MBS主催のサッカーイベントやカンファレンス等があり、主催者としてイベント運営をすることも、多国籍メンバーかつ大学内外の関係者とのやりとりを通じてマネジメントを学ぶことも可能です。